巨人高橋由伸監督(40)が、球団の歴史を塗り替える。開幕3連勝中の巨人は28日、今日29日からのDeNA3連戦に向けて野手陣が横浜スタジアムでナイター練習を実施した。高橋監督はあと2連勝で、新人監督では球団初の開幕5連勝を達成する。まずは初戦でデビューするDeNAのドラフト1位今永昇太投手(22)を積極打法で攻略し、記録の懸かる30日は同1位桜井俊貴投手(22)が初登板初勝利を決める。

 開幕ダッシュに成功した余韻は、どこにもなかった。高橋監督は、いつも通りのクールな表情でナイター練習を見守った。今季初の屋外ナイターを前に、敵地での練習を実施。25日ヤクルトとの開幕戦前のミーティングで「負けていい試合なんか1試合もない」と訴えた信念は、この日の休日返上練習の実施にもみて取れた。「(3連勝の)結果は変わらないけど、終わったこと」と、頭の中は次戦へと切り替わっていた。

 さらに連勝を積み上げて開幕5連勝なら、81年の藤田元司監督の球団記録を超える。まずはハマのドラ1左腕・今永を攻略する。一般的に「初ものに弱い」との定説があるが、巨人戦でデビューしたドラフト1位投手との対戦成績は通算6勝4敗。直近では11年10月に、中日大野から4回で7点を奪ってKOした。現役だった高橋監督も「7番一塁」で先発し、1打席目に適時打を放って一気に攻め立てた。

 初もの攻略のポイントに、内田打撃コーチは「どんな球を投げるんだろうと見過ぎるとだめ。積極性が大事」を挙げる。開幕3連戦で見せた早いカウントから仕掛けていく積極打法で打ち崩し、今永をペースに乗せないシナリオを描く。

 新人監督の新記録達成が懸かるマウンドがデビュー戦の可能性がある桜井も、準備に余念はない。プロ入り後初のナイター登板に備え、午後6時開始予定だった開幕戦では、目標とする先発菅野の試合前の動きにロックオン。開始3時間前にはロッカー室に戻って体を休め、集中力を高めていく姿を目の当たりにした。「早め早めに行動するのが大事と分かった」。登板前はエースと同じルーティンで万全を期す構えだ。

 まずは4連勝へ。意気込みを聞かれた高橋監督は「明日から(3連戦の)続きをするわけじゃないから」と、ひと区切りを強調したが、今の由伸巨人には勢いがある。球団スローガン同様、球団の歴史も「一新」する。【浜本卓也】