一皮むけるために、バットを振る。楽天オコエ瑠偉外野手(18)が2軍で奮闘中だ。17日、コボスタ宮城の室内練習場でティー打撃やフリー打撃を熱心に行い、汗を流した。スイングの際に左腕が開かないようにと体にチューブを巻き付けることも、自身の判断で再開。手のひらがマメでボロボロになるほど振り込んでいる。4月終盤から約1週間右肘の炎症で実戦は離れたが、試行錯誤しながら成長している。
コボスタ宮城の室内練習場。オコエはいつものようにバットを振っていた。イースタン・リーグ西武戦が雨天中止に。実戦の機会がなくなったことを取り戻すかのように真剣なまなざしで、スイングを繰り返した。「もうボロボロですよ! 今がプロに入って一番ヤバイですよ!」と広げた両手には破れたマメの数々。それでも振り込みを続けた皮が厚くなり、黒ずむ。うまくなりたいと手のひらが叫んでいた。
2軍で14試合に出場し、44打数8安打1本塁打。打率は1割8分2厘だ。4月下旬から右肘の軽い炎症を発症。代走などで試合に出ていたが、本格的な実戦復帰は6日からだった。「ケガで好調だった打撃がちょっと落ちた」と数日前から池山打撃コーチから教えられたチューブを復活。ティー打撃で左腕の開きをなくすように体に巻き付けている。1軍時代は練習中の代名詞だったが、2軍では「意識付けができていたのでなくしてたんですが、あらためてやろうと」と自身の考えで再登板させた。
成長がある。2軍降格当初は練習量の減少を心配していたが、「今の方がバットを振れている。雨天中止が結構あったのですごく振れてます」と語る。1軍ではマシン打撃の際に手がしびれない特殊なバットを使っていたが、今は試合用の木製。速球を芯でとらえる技術は上がっている。平石2軍監督も「うまくなりたいという姿勢が見える。細かいところはまだまだだけど。思い切りがあるから、見ててワクワクする」と素直さに目を細めた。
オコエは「1軍ではプレーを見て、こうかな? という座学だった。2軍の今は実習。試合をやって、見つかった課題に取り組む。楽しいです」と笑う。1軍への段階はまだ道半ば。振って、振って、振って、自分を磨く。【島根純】



