広島新井貴浩内野手(39)の通算2000安打達成を記念したプレートが19日、外野指定席レフト後方壁面に設置された。

 最後は新井本人がネジを締めた。「ずっと残るものだし、うれしいですね。ファンの方に見てもらえるのもうれしい」と笑顔だった。

 新井は15年の7月にも通算2000試合出場を記念したプレートの設置式を行っていた。そしてそのときのプレートのすぐ横には黒田博樹投手(41)の「カープ復帰初勝利」が設置されていた。設置式として行われるのが通例だが、当時、黒田は「僕は新井みたいに記者の人を集めてつけませんよ。居残り練習のときにコソッとつけました。目立つのが嫌なんで」と笑っていた。

 それから1年後に再び設置式を行った新井。「僕も黒田さんみたいにこっそりやりたかったんですけど…。河内(貴哉)広報に『何を言っているんですか。ちゃんとやってください』と怒られたので仕方なく来ました。これだけは書いておいて」と昨季限りで引退した河内広報を指さして頭をかいた。

 プレート設置をめぐって1年前にいじられた黒田は、あと3勝で日米通算200勝を達成する。「そのプレートを設置するときには、是非、立ち会わせていただきたいですね」と新井。報道陣を笑わせた。最後は、河内広報の「球団新記録 2903日ぶりの勝利プレート」を見つけると「通算2903四球!?」といじり、また大爆笑だった。

 今回設置された「2000安打達成プレート」には達成直後に二塁上で花を掲げる写真と達成日が刻印され「誰よりもたくさん怒られ、誰よりも泥にまみれ、誰よりもバットを振り、そして誰よりも上手くなっていった選手が、誰よりも大好きなカープのユニホームを着て打ち立てた金字塔であり通過点」と刻まれている。