巨人の屋台骨が揺らいでいる。投打ともに沈み、今季ワーストの4連敗に突入した。6回1死一、三塁が象徴だった。左キラーの山口が先発田口の後を継ぎ、投入された。5月は防御率10点台と大不振だが、対左は打率1割台に抑えている。勝利の方程式から最近は外れているが、絶対の武器を携え、広島不動の1番田中封じを託された。

 カウント2-2から外角要求の直球。コースぎりぎり、外れても仕切り直せる状況。際どさを求められたが、145キロが甘く吸い込まれた。やや差し込んだが、力で左翼席へ持って行かれた。通算581試合。酸いも甘いも知り尽くす左腕は「甘く入った? はい、すみません」と言葉少なだった。

 山口の代役として期待される田原誠も赤ヘル打線にのみ込まれた。連打から鈴木に3ランを食らった。21日の中日戦は1点リードの7回を担ったが、敗戦投手になった。高橋監督は「使っているこちらの責任でもある」と任命責任を口にした上で「投手も打者もマウンドと打席に行ったら自分たちで結果を残さなきゃいけない。それは、ずっと言っていること」と原理を説いた。

 打線も投手を救えないのが現状だ。2回にクルーズ、アンダーソンの連続安打で1点を返したが、二の矢が放てない。6回1死一、三塁の広島野村を攻略する機運も亀井の二ゴロ併殺打で一気にしぼんだ。3、4月の好スタートから5月は失速。疲労について高橋監督は「疲れている、疲れてないとかではなく、結果として勝てていない」と線引きした。ここで踏ん張らなければ、歯止めがきかなくなる。【広重竜太郎】