阪神福留は格の違いを見せつけ、終盤の逆転劇を呼び込んだ。1点を追う8回無死一塁。マーティンにカウント1-2と追い込まれながら、低めカーブを完璧にミート。右翼線に二塁打を弾ませ、無死二、三塁に広げた好機から6番高山の2点打は生まれた。

 打ち出したら止まらない。2回に先頭で中前打を放って先制劇をお膳立て。4回も再び先頭で右前に運んだ。15試合ぶりの猛打賞。日米通算2000安打まで残り11本とした。

 ただ、試合の結末は残酷だ。9回裏に藤川が逆転サヨナラ2ランを浴びて5連敗。「切り替えてやるしかない。それだけです」。試合後は悔しさを押し殺すように、クールな表情で言葉に力を込めた。