中日荒木が22日、打線復活のキーマンに自らを指名した。交流戦チーム打率は12球団最低の1割9分5厘。2番を打つベテランは9試合無安打中と不調だが、どんな形でも塁に出て相手をかく乱することを課した。
荒木には無形の武器がある。「俺が塁に出られなくて、バッテリーに重圧をかけられないから後ろが打てていない部分もある。何でもいいから塁に出たい。それが俺の存在意義」。ナゴヤドームでの練習後、役割を再確認した。
投手の研究に加え、クセを盗むセンスは球界屈指。この2年の盗塁失敗1(成功17)がその証し。投手はけん制球でリズムを乱し、変化球も投げにくくなる。クリーンアップへの最高のアシストになる。
通算2000安打まで62と迫りながら9試合も足踏み。焦りもあるが、仕事はそれだけではない。
18日の日本ハム戦では中島のカット技術に刺激され、自らも10球粘って四球出塁、決勝のホームを踏んだ。「自分に何ができるかもう1回考え直す」と感じ取った。
高木守道が持つ369盗塁の球団記録にも王手。38歳の献身的な「足スト」でゲームを動かしてみせる。【柏原誠】



