セ界に新ポーズを広める。交流戦を終え、今日24日からリーグ戦が再開する。巨人阿部慎之助捕手(37)は23日、本塁打後の新パフォーマンスに「DAB(ダブ)ポーズ」を発信することを誓った。ダンス界に始まり、世界のスポーツシーンで流行しつつある決めポーズ。自身は今季初めてとなるセ・リーグとの戦いで一進一退のチームをノリに乗らせ、6ゲーム差の首位広島へ、猛追ステップを踏む。

 阿部が世界のムーブメントに乗る。「DABポーズをこれからひっそりとはやらせますよ。盛り上げられればいいしね」と、なじみのないワードを出した。実はひそかに実行に移していた本塁打後の新パフォーマンスが答えだった。

 14日の楽天戦で3号ソロを放ち、ベンチ前で決めポーズをお披露目していた。肘関節で目線を隠すように両手が「シャキーン」と斜め上に伸びている。仮面ライダーの変身ポーズか、それとも三代目 J Soul Brothersのランニングマンか…。どちらも違った。

 阿部 DABポーズです。知り合いの方に「世界的にはやっている」と教えてもらった。俺もやってみようかなと(笑い)。

 ヒップホップ・ダンスのポーズとして広まり、世界のスポーツシーンにも飛び火。NBAのレブロン・ジェームズや、サッカーのユベントスMFポグバもDABポーズを決めている。「最高で~す!」の決めゼリフで球界を席巻したエンターテイナーのハートをくすぐった。「みんながやるかは分からない。まずはギャレットと広めていくよ」とマジメな助っ人を“一派”に抱き込んで勢力拡大をもくろむ。

 もちろん野球のパフォーマンスが最も大事であることは分かっている。交流戦から復帰し、今季初となるセ・リーグとの戦いを迎える。「パワータイプの投手が多かった交流戦から技巧派も多い、セ・リーグとの対戦は頭も使うから」と頭脳をフル回転させる。小林誠の故障離脱で捕手での出場も待たれるが、まずは右肩の完調と打棒爆発が求められる。「打たなきゃDABポーズもできない。盛り上がることで勢いも生まれるものはある」。首位広島とは6ゲーム差。新ポーズを決めれば決めるほど、距離が縮まっていく。【広重竜太郎】

 ◆DABポーズ 「dab」は英語で「軽くたたく」「(ペンキや薬で)軽く塗る」などの意味がある。ヒップホップのダンスではやり始め、曲名に「DAB」とつくものも増えている。サッカーのポグバは頭のそり込みに「DAB」と記したり、ACミランFWバロテッリとポーズを決めている写真をツイッターにアップしている。

<球界主なパフォーマンス>

 ◆すし握りポーズ すしが大好物な日本ハム・レアードが見せる歓喜の表現。

 ◆Burn!(バーン) 楽天のエア・ハイタッチ。松井稼が火付け役。

 ◆熱男(アツオ) ソフトバンク松田の決めゼリフかつ、チームスローガン。

 ◆グータッチ 巨人原前監督が生還した選手を出迎える際に行った儀式。

 ◆ゲッツ DeNAラミレス監督の代名詞。タレントのダンディ坂野のネタ。

 ◆グラティ 13年に阪神で流行。生還時に叫んで両手の3本の指で空をさす。

 ◆パナマ運河 ソフトバンクなどで活躍したパナマ出身ズレータが、お立ち台で手刀を切りながら絶叫。

 ◆弓矢ガッツポーズ 元西武デストラーデが、弓を引くようにするガッツポーズ。