8年目の西武坂田が水で酔った。生まれて初めてのサヨナラ打。延長10回2死満塁。代打で打席へ向かうと「久々に緊張して頭の中が真っ白だった」と言いながらも、初球の内角直球を右前へはじき返した。チームメートからペットボトルの水のシャワーをかけられ「サヨナラは人生初めてだと思います。こんなにうれしい水浴びは初めてです」と喜んだ。

 ホームクロスプレーのリプレー検証が2度も行われ、2度ともロッテに点が入った。また、味方の守備は3失策に2野選を記録。決していい内容ではなかったが、最後に坂田が歓喜を呼び込んだ。17日に1軍に昇格後、思うような活躍ができず「正直、崖っぷちだと思っていた」という。そんな危機感も払拭(ふっしょく)するサヨナラ打。両軍計31安打19得点の乱打戦を制した田辺監督は「チームにとっても彼にとってもいいヒットだった」とねぎらった。