5番一塁でスタメン出場した阪神原口が生え抜き捕手では31年ぶりとなる2桁本塁打に到達した。大量7点を奪われて迎えた2回の攻撃。先頭でフルカウントから中日バルデスの直球を振り抜いた。「そういう(流れを変えたい)気持ちでいった」と、反撃の10号ソロを左翼席中段に突き刺した。阪神一筋のキャッチャーとしては85年木戸克彦(現球団本部付次長)以来となる2桁アーチだった。

 この試合まで直近5試合で14打数無安打と苦しんでいたが、モヤモヤも振り払った。6回からはマスクをかぶった。7回に5番手安藤が2失点したこともあり「リードするという意味ではもっと守備の面でもしっかりやっていきたい」と表情を引き締めた。