中日大島洋平外野手(30)が15日、8月に取得した国内FA権を行使する可能性があることを、初めて明言した。「お金じゃない部分も多少あるが、評価次第。(中日から)納得するようなものがあれば(宣言せず残留)ですけど、そういうふうにならなかったら、評価してもらえるところに行くだろうし」と口にした。まずは中日との残留交渉を最優先としながら、他球団と交渉のテーブルにつく選択肢について言及した。

 この日はナゴヤドームでの全体練習に参加。残り9試合とシーズン佳境だが、球団と残留交渉は行われておらず「来年の体制が決まってないからですかね。僕の想像ですけど」と冷静に語った。

 優先する条件は、複数年契約に執着しておらず「年齢的にもまだやれるというのはあるから、年数よりは金額」とした。今季推定年俸は9000万円。どれだけ評価が年俸に反映されるかがカギとなりそうだ。もっとも、中日の条件を聞くことが最初の1歩。「球団からどういう提示をされるか分からない。多少の(条件の)誤差なら(中日に)残るけど」。大島は球団からのアプローチを待っている。