虎のレアードになれ! 阪神の新外国人エリック・キャンベル内野手(29=メッツ)が26日、来日した。4番三塁を託す予定で、チームの命運を握る。球団は昨季パ・リーグ本塁打王で、スシを握るポーズで日本ハムで大ブレークしたブランドン・レアード内野手(29)のようにファンに愛されるキャラクターになることを期待。今日27日に入団会見を行う。

 2年目金本阪神の命運を握る男が日本に降り立った。カジュアルな服装で、キャンベルが伊丹空港の到着ゲートに現れた。米国からの長距離移動を気にすることなく、笑顔で球団関係者とあいさつを交わす。注目の第一声は「あまり睡眠は取れなかったが、日本に来て、興奮しているよ」。191センチの長身で、体つきはシャープだ。オフの練習不足は全く感じさせない。スマートな第一印象だった。

 今オフの補強は攻撃力アップを最優先に、主軸を託せる助っ人を探し、キャンベルに行き着いた。金本監督も4番三塁に据える考えを示している。メジャー通算7本塁打だが、広角打法が持ち味。だからといって、日本で本塁打量産の可能性がゼロではない。

 球団は第2の「スシ・ボーイ」を期待した。実際、その風貌が日本ハムで大活躍中のレアードに似ているという声がある。この日、四藤球団社長は新戦力との初対面を楽しみに、こう期待を表現した。「去年のレアードにはやられたよ。愛されているし、いいよな。レアードだって、(米国で)そんなにホームランを打っていたわけじゃない」。

 本家はアーチを描くたびに、スシを握るパフォーマンスでファンの心をつかみ、昨季は39本塁打でタイトルも獲得。阪神も交流戦で11打数6安打2本塁打と打ち込まれ、2回スシを握られた。「関西で言えば、お好み焼きか」と同社長は冗談めかした。大阪にはたこ焼きもある。レアードがスシを握れば、キャンベルは「コテ」を握る? 快打の後でそんなパフォーマンスを披露すれば、関西の人気者になるのは間違いない。

 食べたい日本食を問われると、期待に応えるように言った。「向こうではスシしか食べたことがない。それしか思いつかないよ」。