西武は29日、雄星投手(19)に対する暴力行為などがあったため、大久保博元前2軍打撃コーチ(43)を解雇すると発表した。小林信次球団社長は所沢市内の球団事務所で記者会見し「暴行は許されるべき行為ではない。非常に重い行為と認識した」と説明した。1、2軍を問わず、シーズン中にコーチが解雇されるのは異例のこと。

 球団の調査によると、2軍の自主練習で高額の罰金が徴収されていることが選手会から報告されたのを受け、球団が大久保前コーチに中止を要請したところ、同コーチが訴え出た選手を2軍で調整中の雄星と決めつけて、暴行に及んだという。

 球団は22日に大久保コーチの職を解き、球団本部長付とする人事を発表。その後は選手をはじめとする関係者への聞き取り調査を行っていた。後任には田辺徳雄編成担当が就き、フロントの管理責任については今後発表する予定。

 

 [2010年7月29日23時8分]ソーシャルブックマーク