巨人清武英利球団代表の声明発表後の一問一答は以下の通り。東京・霞が関の文部科学省12階にある記者会見場には20台近いテレビカメラ、100人を超す報道陣が集まった。
-今回の記者会見について桃井オーナーには相談したのか
清武代表
ありません。これは私の決断ですから。(渡辺会長のことは)何度も何度も桃井オーナーには話をした。悩みは話した。
-渡辺会長を説得できなかったのか
清武代表
(説得)できないから私がここにいる。私や桃井(オーナー)が動かせないものは動かせない。(渡辺会長は)大きな力ですから。こうして(会見を開き)覚悟を持って話していかないと動かないと思った。
-渡辺会長はなぜ江川氏をコーチにしようと思ったのか
江川さんにも途中の話かもしれないし、ご本人は知らないことなのかもしれないので、控えさせてください。
-桃井オーナーや監督、コーチには説明するのか
清武代表
これから会社に胸を張って帰って桃井オーナーに説明したい。宮崎にいる監督やコーチにもお話をしたい。2軍のコーチ契約がすべてできない状態になっている。不安になっているだろうし、なるべく早く正常化したい。
-巨人軍内部の問題をなぜこういう形で会見するのか
清武代表
76年の歴史を持った巨人軍だから、影響力も大きい。プロ野球ファンの不信感を招くことになる。コーチの人事などが鶴の一声で覆ったりすると、他の球団でもまかり通ることになる。巨人軍だけの話しではなくて、選手会なども含めた全体的な問題だと思う。
-なぜ文部科学省での会見なのか
同席した弁護士
プロ野球は文科省の管轄ということがある。巨人軍という重要な立場にある球団で、最高権力者が企業コンプライアンスなどを破ってしまった。渡辺商店のようになってしまったのでは困る。どこで会見するのか迷ったが一番適切な場所だと思った。文科省とはやりとりしていない。
-法的な措置は考えているのか
清武代表
具体的には考えていない。
-渡辺会長に辞任を求めるということはあるのか
清武代表
まずは是正を求めるところから始めたい。
-清武代表が解任される事態になったら
同席の弁護士
(渡辺会長が)誤ったことをした時、重ねた時、読売の主筆ともあろう方が反省しないとは考えにくい。理不尽なことが起こったら然るべき措置を取る。
-この会見は巨人軍としてのものなのか、清武代表個人としてのものなのか
清武代表
私の、巨人軍専務取締役としての会見。巨人軍の会見ではない。