プロ野球巨人が、前球団代表の清武英利氏を相手に訴訟を起こす準備を進めていることが27日、分かった。渡辺恒雄球団会長を批判する記者会見を独断で開いたことなどが球団の取締役としての忠実義務違反や不法行為に当たるとし、損害賠償を求める方針。

 読売新聞東京本社広報部は「(訴訟の)詳細は後日になる」と説明した。

 来季のヘッドコーチ人事をめぐり、渡辺会長に確定人事を覆されたと主張する清武氏と、正当な手続きだったとする球団が対立。球団は清武氏について球団内外を混乱させたなどとして、18日に球団代表、ゼネラルマネジャーなど全ての職務を解いた。清武氏は解任を違法、不当として12月にも訴訟を起こす姿勢を打ち出している。