<阪神10-5ヤクルト>◇29日◇甲子園

 阪神の守護神呉昇桓投手(32)が思わぬハプニングに見舞われた。

 5点差に迫られた9回無死二、三塁の場面で4番手榎田が四球を与えた。無死満塁となり自らの出番を告げられると、リリーフカーに乗って内野付近まで移動した。ところが、降雨により移動中に球審から中断の指示がかかった。

 呉昇桓はリリーフカーに乗りながら、ベンチに引き揚げる阪神ナインを見つめ苦笑い。リリーフカーを降りると、土砂降りの雨の中ベンチに走った。

 試合はそのまま降雨コールドとなり、再びマウンドに上がることはなかった。試合後は苦笑いしながら日本語で「(こんな経験は)初めて。(準備は)完璧」と話し帰路についた。