仙台の空に、球春到来のアーチを描く-。楽天がいよいよ29日、Kスタ宮城で本拠地開幕戦(対日本ハム)を迎える。昨季2冠男の山崎武司内野手(39)は26日のオリックス戦で今季1号本塁打を放ち、通算300号に王手をかけて臨む。この日はKスタ宮城の室内練習場でフリー打撃を行い、相手投手の藤井秀悟投手(30)との相性と対策もバッチリ。メモリアルアーチで、今季の本拠地初白星を彩る。
約10分間のフリー打撃を終え、22年目のベテランは思わずつぶやいた。「寒いね…」。開幕直前の18日の全体練習以来、約2週間ぶりに戻ってきた仙台の気候に、山崎武も苦笑いを浮かべた。だが、その言葉とは裏腹に心の中は、翌日に控えた本拠地開幕戦に向けて燃えていた。
通算300号のメモリアルアーチまで、あと1本。「ホームランを打つと、球場のお客さんが一斉に僕に注目する。あの感覚は格別だね」。昨季2冠の主砲の目標はアーチを描くことだけではなく、チームの勝利に貢献しファンを喜ばすこと。中日、オリックス時代とプロ初本塁打から50本区切りの節目の1発を放った試合では、4勝2敗と心強い。楽天では06年に250号を放ったが、その試合は大敗しただけに「今度は、気分良く勝ちたいね」と力を込めた。
今日の日本ハム先発は、昨季までヤクルトに在籍した左腕藤井。通算対戦成績は15打数3安打だが、何とその3安打はいずれも本塁打。楽天移籍後は交流戦で2打数無安打だが、山崎武は「(中日時代は)押してきた直球を打ったけど、最近はシュート系のボールでかわされている。明日は、それにどう対応できるかだね」と不敵な笑みを浮かべた。
優勝を目指して4年目をスタートしたイヌワシ軍団だが、2度のサヨナラ負けを含む悪夢の開幕4連敗。だが、山崎武が1号を放った26日のオリックス戦から永井、岩隈が2試合連続完封勝利と、上昇気流に乗って本拠地開幕戦を迎える。主砲の記念弾が、さらにチームを波に乗せる。【由本裕貴】



