巨人がエースで連敗を止める。上原浩治投手(32)が1日の中日戦(東京ドーム)に先発する。2年ぶりに先発復帰する上原は最大のライバル中日を直接たたくため、開幕投手ではなく本拠地初戦の登板に回った。中継ぎ陣が崩壊したチームは、昨年最下位のヤクルトにまさかの開幕3連敗。久々の先発でいきなりの重責を担うが、「緊張なんかない」とケロリ。オレ竜打線を封じて今季1勝をもたらす。
上原はいつもと変わらなかった。3月30日には開幕カードでヤクルトに3連敗を喫し、ジャイアンツ球場には重たい空気が充満していた。先発投手陣の練習では会話も少なく、笑顔もまるでなかった。中日、阪神と続く6連戦へ緊迫した雰囲気の中、エースはキャッチボール、ダッシュなど最終調整を終え穏やかな表情だった。
上原「心境と言われても…。特別な感情などないし緊張なんかない。ゴチャゴチャ言っても、しょうがないでしょ。中日の意識?
なんで?
そんなのない。野球をやるだけやろ」。
自信があるから不動心でいられる。故障なくシーズンを迎えることができる体調の良さに加え、昨季レギュラーシーズンで失点ゼロと、中日打線には相性も抜群だ。昨年は星野ジャパンの守護神も務め、1点勝負の緊迫した場面で登板する抑えを経験したことでハートの強さも増した。「今は流れが悪いやろうから。どうにかせんと。(流れを)戻さないとな」。キャンプから取り組んだ新球シュートを武器に攻撃的な投球で流れを引き戻す。接戦は望むところだ。
上原は「打線が上昇するのには、少し時間がかかるかもしれない。3点を取るのが、苦労する展開になるかもしれないから」と、故障明けが多い野手陣を思いやった。原監督が先発ローテを組み替えてまで重要視する戦いに、今季チームの初勝利もかかる。日本一奪回へ、仕切り直しとなるオレ竜との本拠地開幕戦。連敗ストップは、これ以上なく頼もしいエースに託された。【宮下敬至】



