<中日0-1巨人>◇17日◇ナゴヤドーム
嫌なムードを打ち砕いたのは、またしても高橋由だった。4回、高めに抜けた変化球だった。少しバットの先だったが、思い切り引っ張った。ライナーで右翼ポール際に突き刺さる1発に、巨人ファンの留飲が下がる。リーグトップとなる8号ソロで、チームを勝利に導いた。観客席から「24番を永久欠番にしろ~」と熱い声援が飛んだ。
ファンが頼りにするのももっともだ。打線は高橋由の1発以外は二塁も踏ませてもらえなかった。高橋由は「本当?
こういう苦しい戦いを勝てたのは大きいけど、もう少し楽な勝ち方もしたいね」と苦笑いした。
本塁打を量産している理由の1つを、原監督は「ボールを呼び込めている」と分析する。昨年、打席の投手寄りに立つ高橋由は、捕手寄りに立つようにアドバイスをされた。「打ち損じをフェアゾーンにいれるよりも、投手の球をよく引きつけて打った方がいい」と言われ、実践した。今季はそのスタイルで臨んで「よく分からないけど、違和感なくできているよ」と手ごたえを感じている。
まさに値千金のひと振り。原監督も「思いきりのいいスイングをした」と評価。もう1人のヒーロー、クルーンは「もう8本目?
対戦したくないね。チームメートでよかった」と目を細めた。チームリーダーが不調にあえぐチームを必死に支えている。【竹内智信】



