<ロッテ2-11楽天>◇17日◇千葉マリン
楽天のエース岩隈久志投手(27)が17日、防御率トップに躍り出た。この日のロッテ6回戦(千葉マリン)で8回6安打2失点ながら自責0で、日本ハム・ダルビッシュを上回る0・46となった。ビジターで8連敗中だったチームの悪い流れも止め、19日は今季8戦全勝の地元仙台で首位西武と対戦する。
降りしきる雨の中で笑顔を見せた。岩隈は8回を3人で抑えチームメートと笑いながらマウンドを駆け降りると、ベンチで息をついた。「試合がしたいと思っていた。中止にならなくてよかった」。足元がぬかるんでボールが滑る悪条件をものともせず、8回6安打10奪三振で自責0の好投だった。
顔をしかめたのは一瞬だけだった。4回、先頭大松の打球を礒部が落球し無死二塁のピンチを迎えた。その後、連打と内野ゴロで2点を失った。「そこはちょっと慌てました。でも後をきっちり抑えられたんでよかった」と乗り切ると、5回以降は三塁すら踏ませない完ぺきな内容。野村監督も「あそこは2点でよく踏ん張った。同点までは考えたけど。悪条件でよく頑張った」と、たたえた。
エースの力投が打線にも火をつけた。6打点の鉄平をはじめ、打線が11安打11得点と爆発。ロード連敗のうっぷんを晴らした。前回岩隈が登板した際、日本ハム・ダルビッシュの前に沈黙し援護できなかった。野村監督は「ベンチの奥で『今日は絶対点を取って返す』と岩隈に謝りながら言っていたらしいぞ。いい現象だな。このままいいチームになってほしい」と目尻を下げた。
苦悩の2年を耐え抜いたことで、不安からは解放されていた。昨オフに右ひじ手術を経験し、体のことを考える時間も増えた。「食事とかは変わりませんが、ひじの動きとかは勉強しましたよ」。フォームが正しければ、右ひじへのダメージが少ないことは分かっている。痛みを忘れたエースに恐れるものは何もなかった。ダルビッシュを抜き防御率0・46でトップ。「この前投げ合ってますし、いい争いができるといいですね」と、自信をのぞかせた。【小松正明】



