<西武7-3横浜>◇3日◇西武ドーム
西武細川が、星野ジャパン入りへ猛アピールした。決勝打、2試合連発となる9号ソロを含む3打点。守っては安定したリードで、横浜打線を3点に封じた。
捕手らしい配球の読みが光った。同点に追い付かれた4回、2死満塁で小山田から中前2点適時打を放った。「センター返しを心がけ、その通りに打てました」。カウント1-2から、ストライクをとりにきた141キロ内角直球をたたいた。6回には、高崎の初球カーブを狙いすましたように左翼席に運んだ。直球を打った直後の打席。変化球で入ると読み「体が反応しました」としてやったりだ。
チャンスの場面で、狙い球をアドバイスすることが多い大久保打撃コーチだが「細川には余計なことは言わなくていい。自分に自分で指示を出せるバッターだから」と信頼を寄せる。2死満塁の打席前に耳打ちしたが「頼んだぞ」とハッパをかけただけ。勝負強さを示す39打点は、チームトップの中島、G・G・佐藤と4差。相手チームは、8番打者でも気を抜けない。
体の強さが、活躍を支える。首に違和感、右手親指付け根を4針縫う裂傷を抱えた状態でもフルスイングできる。「打つ方は適当ですから。西口さんは直球が走っていたので、中心に組み立てた」と言うように、投手の力を引き出すことに心を配る。盗塁阻止率は昨年まで2年連続トップ。守備重視のスタイルは変えず、課題の打撃で成長を見せ、リーグ首位を独走する西武の中心にドッシリと座る。脂の乗りきった28歳は、北京五輪日本代表の第1次候補にも選ばれた。里崎、阿部ら正捕手候補が精彩を欠く中、タフな細川が輝いている。【柴田猛夫】



