中日落合博満監督(54)は3日、今季のトレード封印を宣言した。ロッテ戦(千葉マリン)が雨天中止となり、千葉市内の稲毛屋内運動場で、NPBが6月末までのトレード期限を1カ月延長する方針であることに言及。「我々現場は決定機関ではないから、決まったことに従うだけ」と前置きした上で考えを示した。

 「トレードするつもりはない。1カ月延びても関係ない。ウチにいらない選手は1人もいない。どうせ投手をくれという話ばかりだろうし、投手なんて出せませんよ。それに(中日が選手を獲得するとしても)相手が使う機会がない、使いづらいからトレードに出します、という選手だったら、戦力にはならないだろう」。

 中日の支配下登録選手は66人で、4つの枠が空いている。8月の北京五輪代表1次候補には10人が名を連ねており、主力の大量離脱もあり得る。さらに韓国の李、台湾のチェンも代表招集される可能性がある。それでも落合監督は「何人でも持っていってくれ」と従来のスタンスを強調。苦戦が続くが、あくまで強気だった。【益田一弘】