<広島4-8ソフトバンク>◇8日◇広島

 広島の“投壊現象”が止まらない。ソフトバンクを満員の広島市民球場に迎えたが、先発長谷川が5回持たずに8失点KO。3日で計31失点を喫して3連敗となった。厳しい戦いの中でチームの屋台骨を支えてきた先発陣が軒並み崩れている。ルイスだけに頼る状態では先は見えてこない。ブラウン監督はローテーション再編を含め、投手陣立て直しの必要性を強調した。

 ベンチに腰を下ろした長谷川の視点は宙をさまよっていた。最悪の失点パターン。言い訳もできない。「ノーコメントでお願いします」。試合後も厳しい表情を崩さなかった。

 小林投手コーチが言う。「2回は後ろの2失点は防げた。5回も防げる失点がいくつかあった」。2回は小久保に先制ソロを打たれたあとに立て続けに安打を浴びた。問題は5回。直前に石原の2ランで3-3に追いつき「さあ、これから」のところで迎えたイニングだった。

 ところが、先頭本多に1-3から四球。球場をため息が包んだ。嫌な予感は当たった。1死満塁とされ、遊ゴロと遊撃内野安打で2点を奪われた。トドメは松田の特大3ラン。ブラウン監督は即座にベンチを出て球審に交代を告げた。

 打線がビハインドを取り戻そうと奮い立ったところで投手が水を差す。同じ過ちを繰り返した。6日、7日は2度ずつ。そしてこの日の5回の5失点。得点のすぐあとに失点して、反撃ムードを手放してきた。野手陣のモチベーションにも限界はある。

 ブラウン監督は「ルイス以外に計算できる先発投手が出てくることを望む」と語った。小林コーチも「なんとか立て直さないといけない」と厳しい表情だ。6日に1死も取れず降板した篠田は2軍落ち。高橋は2試合連続で大量失点。そして前回の楽天戦で6回無失点と復活気配を見せた長谷川も…。カープ投手陣に試練が訪れた。【柏原誠】