<横浜4-8中日>◇14日◇横浜

 横浜村田修一(27)が3試合連発となる2本塁打で40本の大台に乗せた。まずは1点を追う1回。2死一塁からバックスクリーンへ逆転の39号2ラン。再度勝ち越しを許した4回1死からも速球を左翼席へ同点の40号ソロを運んだ。13日の第4打席から、3打席連続という大爆発だった。

 いつもならば、村田は配球の読みなどを解説してくれる。この日の1本目まではそうだった。「昨日(13日)おととい(12日)は変化球を打っていたので、そろそろ速球で突っ込んでくると思っていました。打ち損じることなく捕らえられました」。しかし、2本目の後は違った。「自分でもよく分かりませんが振ったら当たりました」。さすがの村田自身も分析しきれないほどの好調ぶりだった。

 40号を放った際は一塁ベースを回ったところで笑顔を見せた。「タイロン(ウッズ)が笑っていたからです。本塁打がうれしくて笑ったわけではありません」。チームが敗れれば心底喜べない。だが、無念ばかりを味わっている横浜ファンにとって、村田の1発が希望になっていることは間違いない。「届かないかもしれないが50本。(球団記録の)45本まではいってみたい」。残り22試合。今の状態ならば、02年松井(巨人)以来となる50本塁打も夢ではない。【飯島智則】