中日山本昌投手(43)が、18日からのクライマックスシリーズ(CS)に向けて、実戦登板を熱望した。6日、神宮球場近くの室内練習場で練習。4日巨人戦で7回1失点と好投したベテラン左腕は本来は休養日のこの日、キャッチボールやランニングなどで汗を流した。

 山本昌は「日程的には投げられるから」とシーズン最終戦となる12日阪神戦の登板に意欲を見せた。12日阪神戦は18日のCS第1ステージ初戦の6日前。投手陣の調整登板が予想される貴重な最後の実戦で、感覚を磨く考えだ。「まあ憲伸(川上)もチェンもいるから、どうなるかわからないけど。(宮崎の)フェニックスリーグにいくかもしれないしね」。万全の状態を整えるために、宮崎までの遠征も辞さない構えだ。

 昨季は不調のためにポストシーズンに参加することができなかった。200勝達成後は、日本シリーズ初白星を最大の目標に掲げているが、過去の同シリーズは0勝4敗。短期決戦は得意とはいえないだけに「CSに向けてしっかり投げ込んで、ちゃんと投げられるようにしたいです」と決意を表明。来るべき勝負のマウンドに向けて、気合を入れていた。【益田一弘】