阪神が横浜からFA宣言した三浦大輔投手(34)の公示を受け、獲得を目指すことを正式に表明し、「いの一番交渉」を行う態勢を整えた。南信男球団社長(53)が「全力で獲得に向かいます。誠意を持って心を動かしていきたい」と宣言。交渉解禁日の20日にアポイントがとれれば、その日のうちに沼沢正二球団本部長(50)らが横浜に駆けつけ、最長5年で11億円の条件を提示する。交渉後は宴会等に持ち込んで三浦との距離を詰める作戦も練っている。

 昨年11月、広島からFA宣言した新井との第1回交渉後に、会場のホテル内にある割烹(かっぽう)居酒屋で夕食をともにした。後のFA移籍につながる好印象を、相手に植え付けた。三浦の好物は中華料理、中でもフカヒレに目がないという。交渉を和やかに進めてそのまま横浜中華街に三浦を誘い込めるようならアドバンテージを奪える。なおW獲得も検討された中日川上に対しては凍結する方針を固めた。