<巨人6-5阪神>◇10日◇東京ドーム
またまた3連発だ!
今季初の巨人戦(東京ドーム)で阪神金本知憲外野手(41)が3、6、8回に右翼席に弾丸アーチをたたきこんだ。8日の広島戦で3連発したばかりで、3戦6発と勢いが止まらない。これで開幕から7試合連続打点で、打率6割7厘、7本塁打、21打点。昨年13ゲーム差をひっくり返されたライバルには1点差負けしたが、恐るべし41歳が背中でチームを引っ張っている。
バットを振れば、軽くフェンスを越えていく。金本が、またまた強烈なインパクトを放った。2点を追う8回、山口の内角直球145キロを打ち返す。打球はライナーで右翼席に飛び込む7号ソロ。驚がくの3連発目は、スタンドを異様な雰囲気に変えた。つい2日前。甲子園で演じた「何年に1回あるかないか」の大当たりがまた飛び出した。1試合3打席連続アーチ。プロ通算2047試合目で初体験した感覚を、たった2試合後の東京ドームでまたも味わった。しかし表情1つ変えない。まだ負けている。そんなオーラを漂わせていた。
怒ったような表情は、9回も変わらない。ベンチに両ひじをかけながら、巨人クルーンに食い下がる赤星、平野の打席を見つめた。しかし、ネクストバッターズサークルに向かう前にゲームセット。だれもが待ち望んだ4連発は、11日の第1打席に持ち越しとなった。
ベンチでの表情そのままに、帰りのバスまで口を閉ざして歩いた。無理もない。昨季、大逆転優勝をさらわれた宿敵との初戦は悔しい1点差負け。途中でメンチがペットボトルの水を差し出すが受け取りを拒否するなど、3本塁打の手応えより1敗を重く感じていた。
チームが波に乗り切れない中、41歳が黙々と結果を残している。3回は先制となる5号2ランでムードを盛り上げ、逆転を許し2点を追う6回には追撃となる6号ソロと、チームを鼓舞し続けている。3連発目は、巨人が左腕山口を打席に立たせてまで続投させた。「金本封じ」のためだったが、関係なかった。昨季は10打数2安打で2三振。これまで1本も本塁打を打っていない相手からの1発で、ついにアーチを放った相手は199人目になった。開幕7戦目で7発21打点。勝てなかった現実さえなければ、盆と正月が一緒に来たような大騒ぎのはずだった。
「巨人…走られたら嫌なチームだね。食らいついていかないと。昨年がどうとかはない。また今年も勝負だから」。開幕前。13ゲーム差をひっくり返された1年前の悪夢を押し隠すように話していた。反骨心は、今季初戦で燃えさかった。41歳になって、中1日での3連発。しかし、巨人には昨年から8連敗…。主砲は大当たりでも、チームは再び黒星先行した。【町田達彦】
[2009年4月11日8時24分
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