<横浜7-9ロッテ>◇7日◇横浜

 試合開始からわずか15分で、横浜は6点のリードを奪われてしまった。初回、グリンが乱れた。連打の後、井口に死球をぶつけて満塁とすると、制球が定まらない。里崎とベニーには連続押し出しとなる四球。ランビンには置きにいった速球を右翼ポール際に満塁弾をたたき込まれた。

 先発投手が試合をつくれず、打線の奮起も結局届かない連日のパターンで星を失った。大矢監督の時にもなかった今季初の7連敗で借金も最多の17個。田代監督代行は「7連敗もしていて大きなことは言えないけど、前を向いてやっていくしかない。オレががっくりしていると、チームにいい影響は与えない」と、気を取り直した。

 先発陣崩壊の一方で、背筋痛からの復帰を目指している寺原がこの日イースタン日本ハム戦で2回を投げ1安打無失点。復活への一歩を踏んだ。のどから手が出るほど欲しい先発投手だが、指揮官は「焦らせない。あと1回、短いのを投げさせてから、長いイニングをやらせる。上げるのは完全に治ったという報告が来てから」と、じっと我慢を決めた。

 毎回の16安打。4発の本塁打を放ちながらの敗戦は、負けた気がしないだろう。投打がかみ合えばと期待してしまう分、甘さがでる。「これだけ負けていてもファンは一生懸命応援してくれる。その分、おれたちは勝たなきゃいけないんだ」。先発陣も同じミスはこれ以上繰り返せない。好転させてくれるのは連敗を止める白星だけだ。【竹内智信】

 [2009年6月8日8時53分

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