<横浜4-3ヤクルト>◇6日◇平塚

 平塚で打ち上がったのは1発でも、大きな花火だった。同点に追いつかれた直後の6回だった。横浜先頭の村田修一内野手(28)は初球に反応した。左中間場外へ消える放物線は、5回終了時に打ち上げられた花火よりも、スタンドのファンを沸かせた。

 平塚球場は両翼91メートルと狭いが中堅から本塁へ強い風が吹く。「練習から低い打球を打とうとは心がけてましたよ」とは言いながら、ものともしない高い打球の本塁打はパワーの証しだ。田代監督代行も「ここは右中間、左中間の当たりは押し戻されるんだよ。村田はよく入れた。すごいパワーだな」と舌を巻いた。

 ヤクルトにはこれで10勝3敗となったが、7日からの中日戦は1勝11敗と分が悪い。「相手がかわるけど、自分たちの野球にもっていければ、いい試合になると思う。相手どうこうではない」と村田。そのひと振りで、上位を食いセ・リーグをかき回す。

 [2009年8月7日9時31分

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