中日藤井淳志外野手(28)が結婚していたことが23日、分かった。お相手は元会社員の大瀧(おおたき=旧姓)麻友美さん(26=自営業・大瀧昇宏さんの長女)で今年5月に婚姻届を提出し、年内に挙式、披露宴を行う予定。4年目の今季はオープン戦でイチローの安打記録を15年ぶりに塗り替えるなどブレークし、打率2割9分9厘、10本塁打、49打点、15盗塁。中堅の定位置を奪ったスター候補生は新妻のために、来季のさらなる成長を誓った。

 女性ファンからも絶大な人気を誇る藤井が、ゴールインだ。2人は昨年の初めに知人に紹介されて知り合った。その後、交際に発展し、今年5月20日、藤井の誕生日に入籍していた。すでに名古屋市内で新生活をスタートさせており、年内に挙式、披露宴を行う予定だ。麻友美さんははっきりした顔立ちの美人で、藤井は「本当に明るくて、しっかり者ですね」と内助の功に感謝している。

 チームの主軸だった中村紀、ウッズが抜けた昨年オフ、藤井はドミニカでのウインターリーグに武者修行に出て殻を破った。スイッチ再挑戦を決めると、オープン戦では15年ぶりにイチローの安打数を超える32安打を放って開幕中堅の座を奪取。5月までに7本塁打を放つ活躍を見せた。

 終盤の9月6日横浜戦(新潟)では試合中に左翼和田と激突して左肋骨(ろっこつ)という重傷を負った。しかし、驚異的な回復力で10月のクライマックスシリーズに間に合わせると第1戦からスタメン出場。規定打席には8打席足りなかったが、114試合で打率2割9分9厘、10本塁打、49打点、15盗塁と堂々たる成績を残した。プロ3年目まで打率1割7分9厘、3本塁打だった男の大ブレーク。アクシデントもあったシーズンを乗り切れたのは麻友美さんがいたからだった。

 生涯の伴侶とともに迎える5年目は、レギュラー確保とともにさらなる上積みが期待される。「今年はまだベンチから信頼されていない部分もありました。もっと信頼してもらえるような実力をつけたい。それこそタイトルを狙うくらいの気持ちを持っていきたい」。藤井は来季への意気込みを熱く語った。11月1日からナゴヤ球場で行われた秋季練習では、打撃の確実性をアップさせるためにバットを振り続けた。さらに今季、成功率9割3分8厘を誇った盗塁数も大幅な増加を狙っている。ルックスに加え、抜群の身体能力を誇るスター候補生が、結婚を機にさらなる飛躍を目指す。

 [2009年11月24日10時41分

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