西武ドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)が、2月26日から予定される巨人3連戦で対外試合デビューする可能性が出てきた。20日、埼玉・所沢の球団でスタッフ会議が行われ、菊池は宮崎・南郷春季キャンプの1軍にあたるA班メンバー43人の中に正式に選ばれた。渡辺久信監督(44)は「仕上がりの状態が良ければ」という条件付きで、注目ルーキーを昨年日本一の巨人相手に“腕試し”させることを示唆した。

 雄星の投球練習を初視察した渡辺監督に、迷いはなくなっていた。その後のスタッフ会議で、春季キャンプ1軍スタートを正式に決定。「動きを見て、1軍に連れていっても何の問題もないと思った。下半身が安定して、フィニッシュもしっかりとれる。ボールの質もいい。将来的に非常に楽しみです」と力強い投球を間近で確認し、あらためて155キロ左腕の素材にホレ込んだ。

 春季キャンプでは2月11日から13日にシート打撃と紅白戦を行う。まずその3日間で雄星の実戦登板が予定され、注目の対外試合デビューは2月26日からの巨人3連戦の可能性が出てきた。26日に宮崎・南郷キャンプの総仕上げで練習試合を行い、27日に鹿児島、28日に宮崎サンマリンでオープン戦を行う日程だ。雄星の登板予定について、渡辺監督は「まったく白紙だけど、すごく投げられる状態と判断できたら可能性はある」と条件付きながら、巨人3連戦の登板を示唆。大物ルーキーが昨年の日本一相手に登板となれば、注目度がアップするのは必至だ。

 雄星も、渡辺監督の視線を意識せずにはいられなかった。「表情をうかがいながら、投げてました。前は2日連投すれば肩ひじが張ってたけど、今はそういうことがない。いいフォームで投げられていると思います」と、連日の32球の投球に手ごたえを感じていた。1軍スタートを伝え聞くと「1軍の戦力になる可能性があるから、呼ばれたと思う。開幕から戦力になれるように頑張りたい」と堂々の開幕1軍宣言まで飛び出した。

 新人合同自主トレでは、この日まで立ち投げで4度ブルペン入り。捕手を座らせての本格投球は2月1日を予定していたが「明日にでも座らせたいぐらいです。立ち投げは速くなった感じがして錯覚しやすいので、第4クール(24日)にはやりたい」と前倒しする意向だ。スロー調整を心がけてきたが、1軍キャンプを想像すると、気合の乗り方も違う。キャンプで渡辺監督を納得させ、巨人戦デビューのチャンスをつかむ。【柴田猛夫】

 [2010年1月21日8時40分

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