17日の紅白戦で先発デビューする巨人山口鉄也投手(26)が、左打者に対してチェンジアップを内角に投げ込むことをテーマに挙げた。昨季までは左打者へは主に外角にスライダー、内角にシュートを投げることで封じてきた。だが、先発では1試合で1人の打者と複数回対戦。ワンパターンでは打者に配球を読まれやすくなる。的を絞らせないため“秘球”を解禁することを決めた。

 これまでチェンジアップは右打者に限定しており、左打者にはほとんど投げなかった。今キャンプではブルペンでの投球練習で、制球の精度を上げている。「(左打者には)抜けちゃいけないと思って投げなかったですが、投球の幅を広げるために投げていきたい」と意気込んでいる。カーブにも挑戦していたものの、準備時間が足りないことで一時封印。持ち球の精度、使い方のバリエーションを増やすことにした。「初回から全力で飛ばします。そこは変えないように」。不動心と変化を組み合わせて、真っさらなマウンドに上がる。【久保賢吾】

 [2010年2月16日9時0分

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