<阪神4-3横浜>◇27日◇京セラドーム大阪

 意思の疎通を欠き、横浜がサヨナラで開幕2連敗を喫した。尾花高夫監督(52)は「負けたということは事実」とぶぜんとした表情だった。

 勝負どころの作戦を徹底できなかった。延長11回2死、城島のカウントが0-2となり、尾花監督は敬遠を決断した。「捕手には伝わっていたが、投手には伝わっていなかった」。捕手を立たせるサインを出さなかったことが致命傷。124キロのスライダーが外角高めに甘く入り、試合が決まった。投げた木塚の頭に「(コーナーを)広く使っての勝負だと思っていた」と敬遠の選択肢はなく、受けた橋本は「コースは良かったが高くなった。(外すことを)もっとはっきりさせた方がよかった」と猛省した。粘りを見せたが、最後は何ともチグハグだった。

 [2010年3月28日7時48分

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