横浜石井裕也投手(28)と日本ハム江尻慎太郎投手(32)の1対1の交換トレードが成立し1日、両球団から発表された。ロングリリーフのできる中継ぎ投手を必要としていた横浜と、左の中継ぎが宮西1人という日本ハムの思惑が一致した形だ。

 横浜の佐藤貞二球団常務(61)は「後ろは牛田と山口の2枚ストッパーがしっかりしている。真ん中を厚くすることで彼らの負担を減らさなければならない」と理由を説明した。江尻は昨季右ひじの故障から復帰し、45試合に登板した。牛田、山口へつなぐセットアッパーとしてのフル回転を期待している。

 開幕5試合で2勝3敗というスタートを切った横浜だが、勝ち負けにかかわらず多くの投手陣をつぎ込んできた。この5試合で使った投手の人数は順に6、4、5、2、6。中継ぎ陣にかかる負担が大きい試合が続く現状に、開幕直後の緊急補強を決断した。「早めなのかどうかは分からないが、状況に応じて(チームの穴を)埋めていかなければならない。我々は昨年の失敗を繰り返すわけにはいかない」と同常務。横浜の今季の補強はドラフト以外で13人目。江尻は3日に入団会見を行う。

 [2010年4月2日8時39分

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