<ヤクルト4-5阪神>◇29日◇神宮
24時間前のような真弓監督との抱擁はなかった。1発を祝うハイタッチの列。この日は差し出した指揮官の両手に、力強くこぶしをぶつけた。もうオーバーアクションで喜ぶ城島の姿はない。阪神では初の2試合連発で完全復活を遂げた。
「150キロ近いまっすぐをレフトに打つのが僕の打撃の根本ですからね。球もしっかり見えてた。もうあれ以上悪くならんでしょ」
3点を追う4回。バーネットの146キロを力で制し、弾丸ライナーで左翼席に運んだ。追撃の5号ソロが逆転への口火。不振脱出へ、27日には真弓監督に打撃投手を務めてもらい、技術指導も受けた成果をこの日も大事な場面で発揮した。
「今日は全部しんを食ってた。でも昨日ホームラン打ってトンネルを抜けたから、本当は全部ヒットゾーンに飛ぶはずなのに。オレ(運を)持ってないなあ」
2回無死一塁では、完ぺきに捕らえた打球が遊撃正面へ飛んで併殺。新井の適時などで同点に追いついた6回の勝ち越し機も、三塁正面のゴロでヒーローになり損ねた。「でも今までのサードゴロとは内容が全然違う。1つは(本塁打で)きっちり仕留めたからね」。満足の笑みが浮かんだ。
自分の喜びだけに浸らず、後輩のフォローも忘れなかった。勝利のハイタッチで藤川と握手を交わすと、打球を後逸して大ピンチを招いた桜井目がけ、ヒップアタックをぶちかました。
「顔が真っ白で泣きそうな顔。冗談ぐらいやらないと。野球にミスはつきもの。“俺もここまで何個ミスしたと思ってるんや”と言ってやった。でも球児には足を向けて寝れませんね」
復活とともに城島節もカムバック。30日からの伝統の一戦でも大暴れだ。
[2010年4月30日10時58分
紙面から]ソーシャルブックマーク




