阪神真弓明信監督(57)が9日、1軍に再昇格する桜井広大外野手(27)に「結果を出せ」と厳命した。10日からの広島3連戦(マツダ)に備え、ナインともに新幹線で現地へ移動。桜井への期待を「カンフル剤か」と問われた指揮官は、語気を強めて否定した。「カンフル剤じゃいかん。ちゃんと結果を出してもらわんと困る」。求めるのはチームへの刺激ではなく勝ちを導く成績。8番右翼でいきなり先発起用が濃厚だ。
4連敗中の総得点は3点。マートンをはじめ全体的に打線が「調子を落としている」(真弓監督)状況だ。そこで緊急招集したのが2軍戦で打率4割3分9厘、3本塁打、16打点と完全復調した桜井だった。不振で7月中旬に降格。だがパンチ力もある高い能力は、連日の直接指導など、手塩にかけてきた監督が1番知っている。開幕スタメンも任せた男で、これ以上、2軍戦に出続ける選手ではない。「結果を出せ」は、調子さえ戻ればやってくれるとの期待の裏返しだった。
桜井も気合十分だ。「バットも振れて状態は上がってます」。八木2軍打撃コーチの指導のもと「力を抜くこと。タイミングをしっかり取って、ボールをとらえることを意識してきた」と手応えはバッチリ。降格中も可能な限り、1軍中継をチェックしていたという。「1戦1戦落とせない試合が続く中で、どんな形でも勝つんだというのをすごく感じた。その中で出番をもらえれば、持てる力を最大限に発揮して勝ちに貢献したい」。精神的にもタフになって帰ってきた。「結果を出す」準備は万端だ。
広島戦で連敗を止め、もう1度貯金の量産態勢をつくりたい。「そのためにはチーム状態を上げないとな」。真弓監督も表情を引き締めた。桜井の復帰で開幕メンバーが勢ぞろい。いきなり桜が満開なら虎の再進撃も急加速する。
[2010年8月10日10時57分
紙面から]ソーシャルブックマーク



