<横浜9-6中日>◇11日◇横浜

 落合竜の自力Vが消滅した。最下位横浜に逆転負けを喫し、今季2度目の7連敗。自慢の投手陣が打たれ、ついに逆転Vへの黄信号が灯った。さらに荒木雅博内野手(32)が死球で負傷退場。12日の出場は微妙に。2軍調整中の井端とともに04年の落合政権誕生以来、初めてアライバコンビがともにスタメンから外れる可能性も出てきた。

 ニコリともしなかった。試合後、ベンチからバスへと向かう球場の通路。横浜ファンの歓声がスタンドにこだまする中、落合監督は1度も表情を緩めることなく、真っすぐと前をみつめたまま歩みを進めた。

 「毎回同じこと聞くなよ。(敗因は)ピッチャーだよ。野球はそういうふうにできているんだ。主導権を握っているのはピッチャーだ」。負け試合でも穏やかな表情で振り返ることの多い落合監督も、この日ばかりは怒りをかみ殺すしかなかった。

 就任当初から掲げる守り勝つ野球ができなかった。山井が失点した3、5回は、ともに打線の援護をもらった直後。6回には清水がカスティーヨに、この日2打席連続となる本塁打を浴びると、しびれを切らしたかのようにグラウンドに姿を見せ、捕手を小田から前田に代えた。イニング途中での荒治療も施したが、またも勝利は遠かった。

 守備、攻撃面で新たな不安要素も発生した。荒木が4回、左手甲に死球を受け、途中交代。アイシングをしたまま、横浜市内の病院に向かった。12日以降の試合出場は微妙だ。現在体調不良のため2軍調整中の井端とともに「アライバコンビ」がそろってスタメンから外れることになれば、落合監督が就任した04年以来初めてのピンチとなる。不振などで2軍落ちしたブランコに続き、リードオフマンとしてチームを引っ張ってきた荒木まで欠場となれば、さらなる戦力ダウンとなる。

 前日には雨で試合開始が遅れた甲府から、試合後バスで横浜に移動。チームが宿舎に到着したのは深夜12時前だった。ハードスケジュールの中、ナインは連敗阻止に燃えていたが、これで敵地では今季2度目の7連敗。今季初の横浜戦負け越しで、ビジターでの成績は18勝35敗1分となり、好調な4位ヤクルトともついに3・5差。逆転Vどころか、CSに進出できる3位以上確保に向けて、これ以上うかうかしていられない状況だ。黄信号が灯った落合竜に、暗雲が立ちこめた。【福岡吉央】

 [2010年8月12日11時14分

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