<広島6-10阪神>◇12日◇マツダスタジアム

 3連発のトリは狩野恵輔(27)だ。6回、城島、桜井の連弾に続き、久保の代打で登場。スタルツの初球スライダーをすくい上げた。「前の2人が打ってイケイケだったので、その勢いのまま初球からいきました」。打った瞬間それとわかる特大の一撃は、虎ファンを総立ちにさせ、はるか左翼場外に消えていった。「優勝縁起物」と言われる3連発を完成させた男は、胸を張ってベースを回った。

 打席に入る前、片岡打撃コーチから激励を受けていた。ここで打てば03年5月9日の横浜戦、自身とアリアス、浜中でカッ飛ばして以来7年ぶりの3連発となる。「代打だったんでとにかく初球からいきました」。今季2号がメモリアル弾。狩野が球史にその名前を残し、片岡コーチも「(自分ことは)もう忘れたよ。(3者連続の)ホームランがみんなを楽にさせてくれた」と喜んだ。

 代打狩野の1発がこの日のチーム10安打目。2ケタ安打試合は今季53度目となり、8月のうちに昨季の回数に並んだ。7月中旬に再昇格し、ノーモア2軍を胸に誓っていた狩野にとっても、意義ある1発だ。存在感を見せるにはインパクト十分。勝負強い打撃で、虎のV争いを支えていく。【松井清員】

 [2010年8月13日10時30分

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