<広島5-6中日>◇15日◇マツダスタジアム

 試合を決める打球がレフト前に転がった。打ったのは中日の代打小池正晃外野手(30)だ。5-5で迎えた8回。2死一、三塁。カウント0-3からの場面で打席に立つと広島大島の外角にしぶとく食らいつき、三塁走者の大島をホームに迎え入れた。盤石の投手陣を武器にトップを走る落合竜だが、この日の主役は打線。それも真っ黒に日焼けしたプロ12年目だった。

 小池

 ここで打ったらヒーロー。打たなかったらそれまで。このチャンスを絶対にものにするという強い気持ちのままで打てました。

 今季はこれで5打点目。4試合で挙げた打点のうち、3回が決勝打点となっている。5月15日オリックス戦(ナゴヤドーム)では誕生日に決勝打を放ち、谷繁からひげそり用のクリームを塗られ、クリームまみれでお立ち台に上った。横浜から移籍して3年目。終盤の大事な試合で“持ってる男”がまた、大仕事をやってのけた。

 「5回までリードされずにいったのがすべてだろう。だからあの3人(高橋、浅尾、岩瀬)が使えたんだ」。ベンチ裏からバスに乗り込む数十秒間。落合監督は打線について一切、語らなかった。だが、16試合連続で3点以内に抑えていた鉄壁投手陣が崩された試合。そこで勝ちを拾ったことは意味がある。4年ぶりの優勝へ、マジック点灯は最短で19日。小池は「チーム状態はすごく良い。明確な目標がはっきりしているので、自分たちの仕事をするだけです」と力強く話した。【桝井聡】

 [2010年9月16日8時50分

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