横浜が来季2軍監督に元日本ハム・ヘッドコーチの白井一幸氏(49)を最終候補者として絞り込んだことが9月30日、分かった。田代2軍監督が退任し、後任が注目されていたが、実績、指導力ともに申し分ない白井氏を招聘(しょうへい)する方向性を固めた模様だ。

 3年連続の最下位が確定している横浜にとって、若手の底上げは来季の最重要課題。球団幹部も「ここ10年の流れを見ていても、育成部門を整備する必要がある。将来の横浜を背負う人材を育てるシステムを早急につくらないといけない」と話す。白井氏は日本ハム時代に2軍監督の経験があり、1軍ヘッドコーチとしてヒルマン政権下の日本一にも貢献した。小谷野や田中賢、森本ら現在の主力を育て上げた指導力や理論は高く評価されており、横浜がのどから手が出るほど欲しい人材だ。白井氏も現場復帰には強い意欲を見せており、若手育成に情熱を持っていることからも、就任へ向けて大きな障害はないと思われる。

 横浜には将来の4番候補である筒香を筆頭に、プロ初登板初先発で好投した真下ら、才能ある若手が多い。チーム再建に向けて、白井氏の指導力と頭脳は大きな力となる。

 [2010年10月1日9時9分

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