ヤクルトが、オリックスを戦力外になった浜中治外野手(32)を獲得する方針を固めたことが3日、分かった。球団関係者は「興味があるので調査しています」と話しており、獲得に向けて大詰めの段階とみられる。阪神時代は長打力に加え抜群の人気を誇った「浜ちゃん」が、今オフの補強第1弾として小川ヤクルトに加わることになりそうだ。

 チーム内の右打ちの外野手は飯原1人で、右の長距離砲は重要な補強ポイント。今季の浜中は右肩痛の影響もあり、1軍での出場は4試合、打率1割4分3厘にとどまったが、ウエスタン・リーグでは打率3位の2割9分2厘で、出塁率は3割9分2厘で最高出塁率のタイトルを獲得した。オリックスは「チーム編成上、来年も出場機会は少ないと判断した」(村山球団本部長)が、ヤクルトはまだ1軍で働けると判断した。

 07年まで11年間慣れ親しんだセ・リーグだけに再起への期待は膨らむ。クライマックスシリーズ出場を小差で逃したヤクルトにとっては貴重な戦力となりそうだ。

 [2010年10月4日9時0分

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