<セCSファイナルステージ:中日2-3巨人>◇第3戦◇22日◇ナゴヤドーム
スタンドが一瞬静まり返った。中日の守護神岩瀬仁紀投手(35)が、まさかの被弾。同点の9回、先頭の阿部に決勝打となる右越えソロを許し、ポストシーズン24試合目で初めて1発を浴び、初黒星を喫した。「コースはほぼ思い通りだったが、若干甘かった。うまく打たれたといえばそうかな。何とかしたかったけど、結果があれではどうしようもない」と、言い訳はしなかった。
持ち味の制球がさえなかった。カウント1-1からの3球目。内角への137キロシュートは、初球、2球目に続いて、やや高めに浮いた。8回に野本が同点2ランを放ち、ベンチのムードも高まっていた中での、痛すぎる1発だった。
第1戦で22球を投げ、球数が多いという落合監督の判断で、第2戦は登板しなかった。セーブが付く場面ではなかったが、同点の9回という大事な場面でのマウンドだった。本塁打は6月5日ロッテ戦で金泰均に許して以来、約4カ月半ぶり。今季の被弾はこれまで1本だけだった。今季はCSも含め、巨人戦はここまで10試合で9回2/3を無失点で、登板したすべての試合でセーブを挙げた。しかしいつもの投球ではなかった。
2日のレギュラーシーズン終了後、休む間もなく鳥取のトレーニングジムに出向き、3日間体を鍛え直した。毎年シーズン前にしているように、ポストシーズン開幕に向けて気持ちも入れ直していた。だが、そんな努力も報われなかった。
それでもすぐに前を向き直した。「やるしかない。何とか気持ちだけは修正してやっていきたい」。とにかく1つ勝てばいい。今日にもリベンジの機会はやってくる。【福岡吉央】
[2010年10月23日9時15分
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