ゼロ神話継続宣言だ!

 中日岩瀬仁紀投手(35)が26日、日本シリーズ無失点記録の継続を誓った。過去12試合に登板して12回1/3を無失点に抑えており「守れるように頑張ります」と闘志を燃やした。CSファイナルステージ第3戦では巨人阿部に痛恨の勝ち越し本塁打を被弾。屈辱にまみれた鉄腕が、自身5度目となる日本シリーズで雪辱を果たす。

 ナゴヤドームでキャッチボールやランニングなどで調整した岩瀬は、日本シリーズをはっきり視界にとらえていた。過去4度の同シリーズは計12試合に登板し、通算12回1/3を無失点。いまだ失点を記録していない。「CSの無失点はもう崩れちゃったから、日本シリーズだけでも守れるように頑張ります」と、無失点記録の継続を宣言した。

 CSでの屈辱をバネにする。22日の巨人とのファイナルステージ第3戦。同点の9回に巨人阿部から勝ち越しのソロ本塁打を被弾。ポストシーズン24試合目で初めて1発を浴び、初黒星。この日は明るい表情で「前を見てやっていかないと」と話したが、悔しさは体中にまだ染み付いている。

 ロッテ打線を抑えるイメージは固めている。「勢いに乗せると怖い。あそこはどこからでもチャンスメークできるし、得点も取れる。7番、8番にあれだけのバッター(金泰均、大松)がいるんだから。打線をだけ見ると疲れちゃう。打者1人1人を見ていきたい」と話した。

 昨季はシーズン終盤に原因不明の右腕のしびれで1カ月登板を回避した。思い出したくもない出来事だった。今季は、その悪夢を振り払うように走り続けた。もう、ゴールテープが目の前。「いろいろ思うようにいかないことはあるけど、去年に比べたらね。ここまで試合ができるんだから」。ラストスパートをかけるつもりだ。

 日本シリーズでもしびれる場面で投入されることは間違いない。「シーズン中とは違ってそっち(短期決戦)のほうが開き直れるのかな。最後も見えてるんで。なんとかゼロで抑えられるように頑張ります」。その秘訣(ひけつ)は“開き直り”。幾多の修羅場をくぐり抜けてきた守護神が、日本シリーズでも最後の最後に立ちはだかる。【桝井聡】

 [2010年10月27日11時26分

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