<日本シリーズ:中日2-5ロッテ>◇第1戦◇30日◇ナゴヤドーム
落合竜が投打に圧倒されて、シリーズ初戦を落とした。
本調子にほど遠かった。第1戦の先発を任された中日吉見一起投手(26)がまさかの3回3失点。チェンという大方の予想を覆し、先発したが、期待に応えることはできなかった。「しっかりコントロールできなかった。全部悪かった。試合を作れず、悔しいです…」と、表情を曇らせた。
2回に大松に右翼フェンス直撃の先制適時二塁打を浴びると、3回には清田に同点となる中越えソロを献上。さらに今江にも勝ち越しとなる中越え適時打。打たれたのはいずれも高めに浮いた球だった。
序盤でのKOは、2回7失点と打ち込まれた8月26日の巨人戦以来、今季2度目。1試合2与死球はプロ5年目で初めてのことだった。この日、140キロを越えた直球はわずか2球だけ。ナゴヤドームでは今季、CSファイナルステージを含め18戦12勝3敗と大得意だったが、この日は制球、球威ともに吉見らしさがまったくなかった。
ルーキーだった06年以来、4年ぶりの大舞台。「あの時と今とでは立場も違う」と、1年間チームを支えたエースとしての強い自覚を持って挑んだ。それだけに悔しさが残るマウンドだった。「もう1回(出番が)まわってくると信じて、修正していきたい」と、唇をかみしめた。
球数が54球と少なかったこともあり、第5戦以降にもう1度登板の機会が回る可能性が高い。このままでは終われない。次こそロッテ打線を封じ、チームを56年ぶりの完全Vへと導いてみせる。【福岡吉央】
[2010年10月31日11時7分
紙面から]ソーシャルブックマーク




