立浪の再来を頼む!

 中日が12日、横浜を戦力外となった佐伯貴弘内野手(40)の獲得を発表した。立浪の引退から今季不在だった代打の切り札として期待し、16日に正式に契約を結ぶ。

 井手峻取締役編成担当は「今年は立浪が抜けた穴が大きかった」と獲得理由を説明した。横浜では若手を積極的に起用するチーム方針もあり、今季の出場はわずか10試合にとどまった。それでも中日は佐伯の勝負強さを高く評価した。

 9月に戦力外通告を受けた後も「必要とされるところがあればどこでもいく」と横須賀でトレーニングを続けている。入団後はナゴヤ球場での秋季練習参加も志願。「早く新しいチームに馴染みたい」と15日から合流する予定だ。

 横浜で02年から3年間コーチを務めた辻総合コーチは「真面目に練習するし、お手本にもなる選手。若手にも刺激になるし、全体のレベルアップにつながれば」と効果を期待する。石嶺打撃コーチも「経験も豊富だし、どんなボールでも打てる打者」と評した。今季は代打の切り札と呼べる存在がなく、終盤での逸機が目立ちもした。連覇を目指す落合竜の新戦力として40歳のベテランが新天地におもむく。

 [2010年11月13日10時8分

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