横浜からFA宣言した内川聖一内野手(28)のソフトバンク入りが24日、決定的となった。すでに水面下で下交渉に入っており、王貞治球団会長(70)が直接出馬する26日にも入団合意する方向。ソフトバンクは前日23日に西武からFAした細川亨捕手(30)を獲得したが、国内FA戦線で最大2枠補強に成功した。

 明日26日にもソフトバンク内川が誕生する。今オフの国内FA戦線で最も注目を集めるヒットメーカーとの下交渉が順調に進行していることが判明。球団関係者は「もうすぐ(正式に)決まるでしょう」と、手応えを口にした。

 広島は3年6億円プラス出来高、横浜は4年10億円を提示し、争奪戦となった。ソフトバンクは4年契約で、年俸2億円のラインを境に、さらに最大1億円の幅の中で年俸が変動するシステムを打診したとみられる。背番号は「24」。日本代表メンバーとして、内川が09年WBCで背負った愛着ある数字をプレゼントする。小林至取締役(42)が「3年連続打率3割、3年前には右打者最高打率、野球に対する姿勢もチームにポジティブな影響を与える。野球選手としても、人間としても、彼を悪く言う人はいない」と絶賛するなど、ノドから手が出るほど欲しかったバットマン。最大級の評価で迎え入れる。

 王球団会長も26日の交渉に同席することが決まった。この日、福岡市内のホテルでパーティーに出席した王会長は「細川が決まってくれたので(内川も)初交渉でうまくいってくれれば。大分の出身。地元という意味合いから、我々としてもウチにぜひと思っている。手本にもなる選手」と語った。

 入団が決まれば、左翼での起用が中心となる。今季11本塁打に終わった松中、24本塁打ながら右ひざ負傷後は不振だったオーティズの刺激材料になることは、間違いない。打順は今季最後まで固定できなかった3番を託すことになる。(金額は推定)

 [2010年11月25日9時24分

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