中日落合博満監督(56)が27日にナゴヤドームで行われたファン感謝デーを欠席した。ファンの前に姿を見せなかったのは2年連続。球団広報は「もともとイベントに出演する予定がなかったから(ナゴヤドームに)来なかっただけ」と説明した。

 指揮官が、あらためてオレ流ぶりを際立たせた。ファン・サービスとは、笑顔を振りまくことでなく、勝つことというのが持論。ファンの前に現れないことを批判されても、勝つことで還元していく考えだ。20日の優勝パレードでは「来年は、まだ中日が成し得ていない連覇をクリアして、日本一を勝ち取りたいし」と決意表明した。25日の球団納会でも「来年もペナントレース一本に絞りたい」と話した。厳しいノルマをあえて公言し、それ以外のことは考えない。

 来季は3年契約の最終年となる。結果を出せなければ、責任を問われかねない。それでも落合監督は退路を断ち、言い訳を排除して8年目のシーズンに臨む。この日の欠席は、自らのスタイルで優勝を目指す決意表明でもあった。【福岡吉央】

 [2010年11月28日11時11分

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