足場を固めてレギュラーどりだ。来季2年目を迎える中日大島洋平外野手(25)が21日、「新兵器」を導入するプランを明かした。新兵器とは金具と靴の部分とが一体式になっているスパイクのこと。今年使用していた着脱式のものから、金具が外側に埋め込まれた特別仕様に変える。

 大島

 (メーカーの担当者から)いろいろと持ってきてもらって目に留まった。目的はバッティングの時の安定感ですね。(ロッテの)サブローさんや(広島の)栗原さんも使ってるみたいです。年明けには届くので試してみます。

 歯もこれまでの9本から増量して十数本に。つま先部分から半円を描くように特殊な金具の配置をしている新型スパイクは、打撃でもっとも効果を発揮するという。メーカー担当者も「守備、走塁と言うよりも打撃。外に金具が付いているのでスイングの時の踏ん張りが効く」と説明。課題の打撃力アップへ、絶好のアイテムと考えた。

 大島

 打つことに関しては、すべての数字で今年を上回りたい。まずはバッティングです。塁に出ないと何にもならないですから。

 今季は1年目ながら104試合に出場。2割5分8厘の成績を残した。ロッテとの日本シリーズでも優秀選手賞を獲得するなど活躍。その働きぶりが評価され、背番号は来季から32から8へと変わる。だが、満足しているわけではない。現実的な目標となったレギュラーの座。「スペシャルスパイク」を武器に、勝負をかける。【桝井聡】

 [2010年12月22日11時38分

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