竜虎・兄弟対決だ!

 中日の堂上剛裕外野手(25)、直倫内野手(22)の「堂上ブラザーズ」が阪神「新井ブラザーズ」に挑戦状をたたきつけた。2日、愛知県半田市内の中日ハウジングセンターでトークショーを行った2人は新年の誓いとして兄弟スタメン出場を宣言。またその先の「初夢プラン」として、阪神新井兄弟との2球団兄弟スタメン対決を熱望した。

 力強い新年の誓いだった。寒空の下、集まったファンの前で、まず兄・剛裕が言い切った。「目標は開幕スタメンです」。これに直倫も続いた。「やるからにはレギュラーをつかみ取りたい」。2人そろってのスタメン出場。これが2011年、堂上兄弟の目標だ。

 ただ、その先にはさらに大きな目標がある。「新井さんにはよく面倒見てもらいました。(トレードが)決まった後にも」。直倫が明かしたように、昨年12月に阪神へトレード移籍した新井良とは2人とも親交が深かった。別れはつらかったが、グラウンドに立てば再会できる。そして、その時には堂上、新井、両兄弟の名前がそろっていてほしい。同一チームに所属する兄弟選手の幸せも、苦悩も知る2人ならではの“初夢プラン”だった。

 今季は剛裕が8年目、直倫が5年目。まず剛裕は最激戦区の外野競争に生き残らなければならない。「(左翼の)和田さん以外は全員がライバル。オープン戦から結果を残すことを考えていきたい。打率をだれよりも残したい」。ポジションは中堅、右翼が空いているが、現実的なのは右翼。そこには藤井、野本、小池、英智ら実績のある選手たちだけでなく、長打力のある新外国人グスマンも加わる。激戦を勝ち抜くために、やはりバットが最大の武器。昨季は主に代打として打率2割4分7厘だったが、今季はオープン戦から高打率を残し、首脳陣にアピールする作戦だ。

 また昨季、故障の井端に代わって二塁に定着した直倫は今季、二塁と三塁の両にらみでレギュラー奪取を目指す。「両方守れることで出られるチャンスも増えると思う。三塁でもやれるということを見せたい。だれからレギュラーを奪うというより、自分のベストを出してそれを首脳陣の方にどう判断されるか。自分の力を上げるだけです」。二塁には復活を期す井端、そして三塁には森野と高い壁がそびえている。それでも首脳陣から信頼される守備力を武器に無心で挑む。

 トークショー終了後には早速、兄弟そろってナゴヤ球場で汗を流した。阪神はここ数年、常に優勝を争うライバルだ。新井兄弟との対決が実現した暁には当然、勝利が義務づけられる。プロ入り時からの夢を現実にしようとする2人にとって勝負の年が幕を開けた。【鈴木忠平】

 [2011年1月3日11時26分

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