歴史をつくれ-。中日落合博満監督(57)が全選手、スタッフを前に連覇を宣言した。キャンプイン前日の1月31日、沖縄県恩納村のチーム宿舎で全体ミーティングが行われた。今原球団代表補佐によれば、落合監督が大号令を発したという。

 「わが球団は歴史と伝統があるが、連覇は1度も達成したことがない。多くのOBの方たちでもできなかった。ただ、そのチャンスが今年はある。ここにいるメンバーは新しい歴史を開くメンバーである」。

 ミーティングの最後に指揮官の声が響き渡った。連覇には自身も05年、07年と2度挑戦したが、失敗に終わった。球団創設75年で初となる偉業を成し遂げるため、「歴史」と言う言葉を使って鼓舞した。

 年明け早々から左翼和田、遊撃荒木以外は全ポジションが競争という方針を示した。

 「新旧の交代は無理にはしない。(レギュラーは)自分たちの力で勝ち取れ。力のある者を使う」。

 この日もこう言って、選手たちの競争意識を駆り立てた。6勤1休のハード日程で文字通りのサバイバルキャンプとなりそうだ。

 「このチームに欠けているのは他人の話を聞いて、それを取り入れる、取り入れないの判断をすること。話を聞くのは大事だが、自分の頭で判断してほしい」。勝ち残るためのヒントに“オレ流のススメ”を説いた。8年目の落合竜が歴史をつくるための第1歩を踏み出す。【鈴木忠平】

 [2011年2月1日12時37分

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