<ヤクルト1-0中日>◇20日◇神宮

 オレ竜打線が開幕早々、深刻な決定力不足に陥った。不調の新外国人ジョエル・グスマン外野手(26)を初めて5番から7番に下げて臨んだが、ヤクルト先発由規の前に3安打0封負け。代わりに5番に入ったトニ・ブランコ内野手(30)もチャンスで2度凡退するなど悪循環だった。

 「時間が解決してくれるよ。何を慌ててるんだ?

 あいつらが打たなきゃ優勝はないんだから」。

 敗戦の後、落合博満監督(57)は歩きながらこうつぶやいた。その背中にいら立った竜党の罵声が振ってきた。4番和田の後を打つ「グス&ブラ」の両大砲が完全に沈黙し、打線は機能停止状態。指揮官も、ファンも、いきなり我慢を強いられることになった。

 走者を出せども返せない。前日までと同じ光景が繰り返された。初回、3四球でもらった1死満塁のチャンス。グスマンに代わって5番に入ったブランコは直球につまって最悪の二ゴロ併殺。6回も4番和田が歩かされた後の2死一、二塁で力ない左飛にたおれた。

 グスマンはさらに深刻だ。“気分転換”の意味合いも込めて7番に下げられたが4打数無安打、3三振。これで18打席連続無安打となり、打率は1割2分1厘、16三振はリーグトップ独走だ。

 「打順は監督が決めることだから。(シーズンに入って)確かに失投がないというか(相手に)いいところに投げられている…」。

 オープン戦とは別人になった新助っ人は苦悶(くもん)の表情を浮かべていた。

 「そんなに簡単に打てたら日本に来ねーよ。まあ、日本の投手に戸惑っているところはあるだろうな」。落合監督はあくまで先を見据えて我慢を貫く方針。トンネルの出口はいつ見えるのだろうか。【鈴木忠平】